お知らせ
「令和2年度 入学式」を行いました
例年、千葉市民会館で行っている入学式ですが、今年は社会情勢をふまえ、学校で内容を縮小して行いました。
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
皆さんのこれからのご活躍をお祈りします。
以下に校長先生の式辞を全文掲載します。
まず初めに、先ほど担任の先生から呼名を受けた令和2年度入学予定者169名の入学を許可いたします。
令和となって初めての入学生となる169名の皆さん並びに保護者の皆様、ご入学誠におめでとうございます。法人役員、教職員一同皆さんの入学を心から歓迎いたします。本来であれば皆さんの入学を在校生、保護者の皆様と一緒にお祝いしたかったのですが、ご存知の通り新型コロナウイルスの感染拡大を受け、このような形で入学式を行います。いつもの形で行えないことは残念ですが、このような状況の中、入学式を迎えることができ本当にありがたいと思っています。
さて、皆さんがこれから学校生活を送る桜林高等学校は、平成元年「少林寺拳法の理念を取り入れた教育により自己確立・自他共楽を図り、日本国及び国際社会に貢献し得る人材の育成」を建学の精神に掲げ、私の父でありました先代理事長石井敬一により、金剛学園高等専修学校として創立されました。そして平成13年には千葉県初の昼間定時制の高校となり、平成17年に金剛学園高校から現在の桜林高校に校名変更し、翌18年より念願であった全日制高校となって現在に至っております。おかげさまで昨年は創立30周年の記念式典を行うことができました。
本校には、特進・総合と2つのコースがあります。特進コースは中堅私大一般合格を目標としておりますが、国立の信州大学や秋田大学、そして早稲田大学といった難関校への進学を果たす者も出てまいりました。総合コースも大学・専門学校・就職と、バランスよくそれぞれの目標に応じた進路を決定しており、新たな取り組みとして警察・消防・自衛官といった公務員を目指す講座も立ち上げております。どちらのコースも小規模校の特性を生かし、一人ひとり面倒見よく目標達成のサポートをしてまいります。
部活動に関しては、どの部活動も決められた時間の中で集中して取り組み、昨年も全国高校総体(インターハイ)で優勝した少林寺拳法部や、高校文化連盟の全国大会である総文祭に出場した和太鼓部など、多くの生徒が学業と部活動を両立させ、桜林のスローガン、合言葉である「チャレンジ アンド チェンジ」を実践しています。皆さんもぜひ、自分に合ったまたは興味のある部活動に参加してもらいたいと思います。
皆さんは先ほど晴れて桜林高校の生徒となりました。これは皆さんの努力はもちろんですが、ご家族はじめ多くの人々の支えがあってこそということを忘れないでください。入学に至った経緯はそれぞれだと思いますが、高等学校は中学校とは違います。それは義務ではなく、自ら選んで入学し、そして学ぶということです。与えられてやるのではなく、自ら学ぶ姿勢が今まで以上に重要になってきます。人は自分が納得して行動した場合、そうでなかった時と比べて1.6倍効率が上がり、さらに自分の意思で率先して自発的に行動した場合は、いやいや動いた時に比べて2.56倍効率が上がるそうです。効率が変われば結果にも影響があります。やらなければならないことに対して、嫌な理由を並べてやらなかったり、後ろ向きに取り組んだりするのではなく、前向きに主体的に取り組んでもらいたいと思います。
そして、大切な事は今までの事ではありません。中学校時代満足のいく生活を送れた人もいるでしょうし、もう少し努力できたのではないか、すれば良かったという人もいるでしょう。でも皆さんは今、同じスタートラインに立っているのです。違いはないのです。ですから私は今日、今、これからの皆さんに期待しています。建学の精神にもあるように、まずは自分を磨いて、鍛えて、頼りがいのある自分を確立してください。そして自分の幸せだけではなく、半分は人の幸せを考えて行動できる人間になってもらいたいと思います。「明るく前向きに何事も成せば成る」の精神で自分の可能性に全力で挑戦してください。そしてより良い自分へと変革していってください。
校長から皆さんに具体的な2つのお願いがあります。1つ目は自分の高校生活に夢と目標を持ってもらいたいということです。先ほども言った通り、周囲の支えなしには高校生活を送っていくことはできませんが、皆さんの、自分の高校生活です。何でもいいです。自分で考え、はっきりとした夢や目標を持ち、それに向けて努力してもらいたい。これが皆さんの学校生活をより良くする原動力になります。我々も皆さんの夢と目標の実現を全力でサポートしていきます。 2つ目はしっかりとした気持ちの良い挨拶を心がけてできるようにしてほしいということです。本校は礼節を重んじた教育をしております。皆さんが将来社会に出て、より良く自立し、必要とされる人間になっていく上でも、礼儀・挨拶は非常に重要です。どちらも当たり前のことと思われるかもしれませんが、この当たり前のことがきちんとできるかできないかが、今後に大きな影響を与えることだと思っております。この2点に関してはご家庭でもご理解とご指導をいただきたいと思います。
結びになりましたが、残念ながら御臨席を賜れなかった保護者の皆様にも、一言お礼とお祝いを述べさせていただきます。例年と違い、入学に関する充分な準備や説明をできない中でご理解とご協力をいただきありがとうございました。改めましてお子様のご入学誠におめでとうございます。ただいま169名の大切なお子様をお預かりいたしました。子育ての集大成とも言うべき3年間が始まります。安全に配慮し、教職員一同一丸となりまして、社会に出ていくための豊かな成長のお手伝いを、愛情と厳しさを持って全力でやらせていただきたいと思います。これから3年間ご理解とご支援ご協力を賜りますよう心よりお願い申し上げます。
それでは新入生のみなさん、本校はまだまだ歴史の新しい高校です。在校生の先輩とともに素晴らしい歴史を築いていきましょう。そして内外ともに誇れる学校にしていきましょう。大変な状況の中での高校生活の船出となりますが、くれぐれも健康に留意し、通常の学校生活が送れる日に備えてやるべきことに取り組んでください。この状態が収束し、皆さんが多くの素晴らしい経験を積み、目標を持ち、目標を追い、目標が叶う充実した高校生活が送れるよう祈念して校長の式辞といたします。
本日はおめでとうございました。
令和2年4月7日 校長 石井 航太郎
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